皮膚を知り尽くしているから、できること。

ニュースレターVol.59 (2014年5月26日)

<紫外線防御作用の評価について>

暦の上で立夏を過ぎ、半袖姿も見られるようになってまいりました。

春先から紫外線量が増え、サンスクリーン剤が欠かせない季節です。

近年、紫外線によってシミ・シワ・たるみなどの老化(光老化)が引き起こされることが一般消費者にも伝わり、もはやサンスクリーン剤は夏だけあるいはアウトドアレジャーだけのものではなく、デイリーユースタイプの市場が伸びていると言われています。一方で、サンスクリーン剤の効果を示す表示(SPF、PA)については、2010年度にin vivo SPF測定法がISO(国際標準化機構)からIS(国際規格)として発行されたことに伴い、2011年度には日本化粧品工業連合会から、自主基準が相次いで改定されました(SPF測定法;ISO24444、UVA防止効果測定法;ISO24442)。

この改定では、特にPA++++が導入され、高いUVA防止効果を謳うサンスクリーン剤が販売されています。

太陽光線は波長の長いほうから赤外線、可視光線、紫外線に分類されます。紫外線は長波長域UVAと中波長域UVBと短波長域UVCに分けられ、地表に届くのはUVAとUVBの一部です。サンスクリーン剤はこれらUVAとUVBが防止対象になります。紫外線の皮膚に対する急性の作用として、曝露数時間後から紅斑が生じますが、この急性反応は主にUVBによって誘発されると言われており、その後色素沈着へと進行します。
UVAは短時間では光線過敏や皮膚を黒化させる作用があります。
また、繰り返し紫外線を浴びることは、光老化の誘導、皮膚癌の誘発にもつながります。さらに、UVBに比べUVAは真皮にまで侵入し、長時間浴びると肌のハリや弾力が失われる原因となります。実生活での影響を考慮しても、UVAはUVBと異なり、その大部分が通常の窓ガラスを透過してしまいますし、曇りの日でも地表に到達するという特徴をもっており、日常生活で太陽光を浴びているときのUVAは無視できない存在なのです。
ニコダームリサーチでは、上述の自主基準に則ったサンスクリーン剤の評価を行うことができます。
また、開発途中のサンスクリーン剤の比較評価を希望される場合は、より短期間で簡易評価できるSPFアナライザーを用いたin vitro評価にも対応しています。

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