皮膚を知り尽くしているから、できること。

ニュースレターVol.49 (2013年3月28日)

<日本薬学会第133年会> 


3月28日~30日にパシフィコ横浜で開催される日本薬学会第133年会において、我々のグループ会社である㈱コスモステクニカルセンターがポスター発表を行います。今回我々は、メラノサイトとケラチノサイトから構成される三次元再生組織モデルSkinEthic RHPEを用いることによって、これまでのモデルではできなかった、紫外線照射による黒化に対する美白剤の評価について発表いたします。
SkinEthic RHPEは紫外線で黒化させることができる唯一の三次元再生組織モデルです。美白剤の評価法としては、ヒト皮膚に紫外線を照射し、色素沈着の程度を目視あるいは分光色差計などで測定するというヒト評価法が一般的に用いられていますが、コストや被験者に対する倫理上の手続きなどの面で、簡単に実施できる試験ではありません。

 

一方、in vitro評価法としては、ヒトメラノサイトやB16マウスメラノーマ等の細胞を用いる評価方法が広く用いられています。しかしながら、美白剤の作用メカニズムは複雑であるため、これらの評価方法では一度にすべてのメカニズムを網羅することはできません。

 

主な作用メカニズムとしては、

①ケラチノサイトからのメラノサイト刺激因子の放出を抑える

②メラノサイトの中でメラニンを作らせない

③メラニンをケラチノサイトに輸送させない

といった3つが考えられています。これら①~③の作用メカニズムを一度に評価するため、近年では、三次元再生組織モデルをメラノサイト刺激因子で黒化誘導させて評価する方法が汎用されています。

 

この方法を用いることによって細胞では評価が難しい製剤の試験も可能になります。また、メラニン量の定量も可能ですので、ヒト評価よりも客観的なデータが得られます。

今回、我々が発表するSkinEthic RHPEは、メラノサイト刺激因子だけでなく、紫外線照射によって黒化させることができる三次元再生組織モデルですので、実使用条件により近い評価が可能になります。当社では、ヒト、細胞および三次元再生組織モデルを用いた美白剤の評価を全て自社で実施することが可能ですので、今後もお客様のニーズに合わせた、より良い評価方法を検討し、ご提案させていただきます。