皮膚を知り尽くしているから、できること。

ニュースレターVol.52 (2013年8月30日)

<経皮吸収の評価>

 

今回は「経皮吸収性試験」についてご紹介いたします。皮膚に塗布する製剤(外用剤、
薬用化粧品)が有効性を示すには必ず有効成分が「その効果を示す組織」に、
「必要な量だけ」を、「必要なタイミング」で届けられなくてはなりません。
これはDDS(Drug Drivery System)の考え方と同じです。また、このように有効性だけで
なく安全性をも推察できるのが経皮吸収性評価の特徴です。

化粧品は角層までの浸透に限られますが、高い経皮吸収性を謳った商品が増えてきて
おります。これはお客様に対して「吸収性が高い=効果が期待できる」という有効な
アピール方法かもしれませんし、経皮吸収するか否かのエビデンスというのは
研究レベルにおいても必要不可欠になるでしょう。

弊社では経皮吸収性評価として、三次元培養表皮モデル(EPISKINまたはSkinEthic RHE)

を用いて、次のような評価を行っております。

①物質の浸透量を測定する試験
②透過した物質の細胞での効果を測定する試験
  (コラーゲン産生、ヒアルロン酸産生、抗炎症効果など)
③蛍光物質を用いて物質の浸透度をビジュアル化して観察する試験

また、ヒトの皮膚をテープストリッピングし、角層中の浸透量を評価する試験なども
行っておりますので、お気軽にお問合わせ下さい。

試験の詳細はこちら