皮膚を知り尽くしているから、できること。

ニュースレターVol.63 (2014年9月25日)

<WC9参加報告>

 

9月になり過ごしやすい季節になってきました。今回は、8月24日~28日にチェコのプラハで開催されましたWC9(第9回国際動物実験代替法会議)の参加報告を致します。

プラハは気候的に日本よりも気温が低くて過ごしやすく、歴史的な建物も非常に多く、また、ゆったりとした時間が流れており、大変素敵な街でした。


さて、本題ですが、本会議は3年に一度開かれておりまして、EU、米国、日本のみならず世界各国から動物実験代替に関わる研究者、行政関係者、企業の方など多くの方々が集まります。今回も世界各国から多くの方が集まり、日本からもJaCVAM、大学、企業の方が多く参加されていました。行政的な動きとしては、EUにおいて、昨年、化粧品の動物実験禁止の法律が施行されたことに加え、インド、イスラエルにおいても化粧品の動物実験が禁止され、これらは世界的な流れとなっています。その一方、動物実験代替の試験方法の開発も進んでいますが、in vitro試験法やin silico試験法など単独では動物の複雑な生体機能を完全に代替することが難しいこともわかってきています。そのような現状から、国際的にはAOP(有害機構経路)およびIATA(総合的な試験戦略)が提案されており、今回も、皮膚感作性評価などについての発表がなされていました。

また、弊社は2009年にフランスのEPISKIN社(旧SkinEthic社)と提携し、国内での3D組織モデル販売、および3D組織モデルを用いた評価試験の受託事業を展開しております。WC9会期中に提携先のグループが主催しましたランチセッションのRound Table “Sharing ethical beauty: education, promotion, information on 3Rs”にビジネスパートナーであることからスピーカーとして招かれました。ここではEU、米国、カナダ以外にインド、中国からのスピーカーも招かれておりまして、動物実験代替の世界的な広がりを実感しました。これからも、弊社は、動物実験代替に取り組んでまいりたいと思います。

 

 詳しくは、こちらからお問い合わせください。


※メルマガ配信をご希望の方は、こちらからお問い合わせ下さい。
※ご検討されている試験につきましては、こちらからお問い合わせ下さい。