皮膚感作性試験(h-CLAT法) :OECD TG 442E
2016年7月にOECDガイドライン(OECD TG 442E)として認可された、h-CLAT(human Cell Line Activation Test)法を用いた感作性試験を実施いたします。
h-CLAT(human Cell Line Activation Test)法はTHP-1細胞(Human monocytic leukemia cell line:ヒト単球系株化細胞)を用いた動物を用いない完全なin vitro感作性試験法です。THP-1細胞の表面抗原(CD54、CD86)の発現を指標に感作性を評価します。
概要
Ⅰ.
試験濃度設定試験 THP-1細胞に被験物質を添加し37℃、24hr培養する。PI(Propidium iodide)染色後、フローサイトメトリーを用いてCV75(75%細胞毒性濃度)の決定を行う。
Ⅱ.
本試験THP-1細胞に被験物質を添加し37℃、24hr培養する。フローサイトメトリーを用いてCD86、CD54発現値を測定する。
【 感作性判定基準各パラメータの陽性判定基準 】
表面抗原 発現量(%)
CD86 > 150%
CD54 > 200%
※コントロール細胞と比較した発現比率感作性に関する陽性判定条件いずれか一方のパラメータが2回以上基準値以上3回の各パラメータの平均値が陽性判定基準以上
※独立した試験を3回実施し、上記条件に適合した場合“陽性”