眼刺激性試験(HCE法):OECD TG492準拠
2017年10月にOECDガイドライン(OECD TG 492)として認可されたSkinEthic™ HCEを用いたin vitro試験法による眼刺激性の評価結果は、in vivoの眼刺激性と良好な相関性を示します。 SkinEthic™ HCEはOECDガイドラインによって認可された三次元培養ヒト角膜上皮モデルです。
概要
1.液体法
試験方法
SkinEthic™ HCE に試験試料を直接添加し、30分間曝露する。なお陰性コントロールとしてPBS (-)、陽性コントロールとしてMethyl acetateを用いる。試験試料を曝露した後、速やかにSkinEthic™モデルをPBS(-)で洗浄し、培地に浸す。30分間浸漬した後、MTTアッセイを用いて細胞生存率を測定する。得られた細胞生存率を基にし、下記に示す判定基準に従って、試験試料の眼刺激性を判定する。
判定基準
細胞生存率≦60%の場合 刺激性
細胞生存率>60%の場合 無刺激性
2.固体法
試験方法
SkinEthic™ HCE に試験試料を直接添加し、4時間曝露する。なお陰性コントロールとしてPBS (-)、陽性コントロールとしてMethyl acetateを用いる。試験試料を曝露した後、速やかにSkinEthic™モデルをPBS(-)で洗浄し、培地に浸す。30分間浸漬した後、新しい維持培地にてさらに18 時間培養する。培養後、MTTアッセイを用いて細胞生存率を測定する。得られた細胞生存率を基にし、下記に示す判定基準に従って、試験試料の眼刺激性を判定する。
判定基準
細胞生存率≦50%の場合 刺激性
細胞生存率>50%の場合 無刺激性