皮膚を知り尽くしているから、できること。

新技術①:簡易アミノ酸分析 (o-Phtalaldehyde法)

o-PhtalaldehydeOPA)が還元剤の存在下でαアミノ酸と結合し、強い青色の蛍光を持つ化合物を生ずることを利用した分析法です。この試験を用いて検体中の特定のαアミノ酸について、含有量や経時変化を検出することが可能です。

 

また、従来のニンヒドリン反応と比較して検出感度が高いのも特徴です。

新技術②:簡易一重項酸素検出法                                                                                 (Singlet Oxygen Absorption Capacity法)

Diphenylbenzofuran (DPBF) が一重項酸素発生試薬 (Endoperoxide) により発生する一重項酸素によって分解されることを利用した検出方法です。

一重項酸素は活性酸素の一種であり、一重項酸素が紫外線などの影響により発生すると、メラニン産生や組織へのダメージなどがおこります。

 

活性酸素種のうち、これまでESRスピントラップ法など、大規模な装置を用いてしか検出できなかった一重項酸素について、蛍光強度を指標に算出することから、簡便に測定でき、複数検体を同時に測定することで相対比較も可能です。

新技術③:AGEs刺激による線維芽細胞のサイトカイン誘導抑制作用評価

終末糖化産物 (Advanced Glycation End products, AGEs) は、皮膚の老化に伴い増加することが知られています。具体的には、ハリや弾力の低下、くすみなどの原因になると言われています。

 

線維芽細胞にAGEsを処理することで、AGEs刺激による炎症性サイトカインの過剰誘導を検出し、さらにこの過剰誘導に対する検体の抑制作用を評価することで、AGEsによる皮膚老化ループを食い止める効果を確認できます。

新技術④:表皮細胞を用いた血管増殖因子VEGF過剰誘導抑制作用評価

血管増殖因子 (Vascular Endothelial Growth Factor, VEGF) は、血管新生すなわち皮膚における過剰な血管形成を促進することで皮膚の赤み (赤ら顔、酒さ) の原因になると言われています。

 

 表皮細胞に刺激物質を処理することで、刺激によるVEGFの過剰誘導を検出し、さらにこの過剰誘導に対する検体の作用を評価することで、過剰な血管形成の抑制とこれに付随する皮膚の赤み軽減の効果を確認できます。

新技術⑤:メラノソーム貪食による表皮細胞の増殖低下改善作用

色素細胞で産生されたメラニンはメラノソーム (Melanosome, MS) という顆粒にパッキングされ、表皮細胞へと受け渡されることが知られています。このMSを貪食した表皮細胞は増殖能が低下することが知られており、すなわちメラニンがターンオーバーで排出されにくい状況になります。実際、老人性色素斑においてもこの現象が起きていることが確認されています。

 

MS貪食により増殖能の低下した表皮細胞に対する検体の作用を評価することで、表皮細胞にアプローチする美白効果、しみ改善効果を確認できます。

新技術⑥:表皮第2のバリア、タイトジャンクションと                                                      周辺タンパクの免疫染色

皮膚においてバリア機能は、外界からの異物侵入や刺激を防御するために、非常に重要な機能と言われています。レンガとモルタルで例えられる角層は第一のバリア、そして近年表皮顆粒層第2層に発現するタイトジャンクション (Tight Junction, TJ) が第二のバリアとして非常に注目されています。このTJは、タンパク発現のみならず、構造体の形成が非常に重要であると言われています。

 

 表皮細胞を積層培養しながら検体を処理することで、TJ構成タンパク (OCLN, CLDN, JAMなど) の発現量の変化と構造体形成を免疫染色によるビジュアルデータとして確認できます。

新技術⑦:大気汚染物質による皮膚ダメージ防御作用評価

近年,都市化に伴い大気汚染(排気ガス,タバコの煙,Particulate MatterPM2.5,光化

学スモッグ,フロンガスなど)を始めとする環境ストレス問題が非常に深刻化しつつあり、呼吸器系のみならず皮膚にもダメージを与えることが分かってきました。

 表皮細胞に大気汚染物質のモデル化合物で刺激することで、大気汚染による皮膚ダメージを検出し、これに対する検体の作用を評価することで皮膚ダメージの緩和効果を確認できます。また、大気汚染刺激で過剰誘導される炎症性サイトカインに対する抑制作用も確認できます。

 

 さらに、皮膚モデルを用いた評価で、有効成分のみならず、被膜形成剤など製剤特性による物理的なダメージ防御作用も確認できます

 

 

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