皮膚を知り尽くしているから、できること。

かゆみに対する評価

かゆみは、花粉やアレルゲンが体内に入り込むことや、表皮への刺激など、様々な要因によって誘発されると考えられています。

当社では、培養細胞や三次元培養表皮モデルを用いて、様々なアプローチでのかゆみに対する評価が実施できます。

 

ヒスタミンによるかゆみ

ヒスタミンに依存しないかゆみ

かゆみのメカニズムと評価方法

ヒスタミンによるかゆみ

<かゆみの反応経路>

①花粉・アレルゲン が体内へ侵入

②肥満細胞(マスト細胞)がアレルゲンに反応

⑤神経線維が伸長

⑥かゆみが引き起こされる

肥満細胞(マストセル)を用いた脱顆粒試験の説明。未処理に対して、ネガティブコントロールでは、脱顆粒が進行しており、サンプル適用により脱顆粒が抑制されていることが分かります。
ヒスタミン誘導の神経細胞を用いるTRPV1とカルシウムイオンの評価の説明。ネガティブコントロールでは、カルシウムイオンおよびTRPV1の蛍光が強く観察できます。サンプル適用により、それらの蛍光が抑制されていることが分かります。

ヒスタミンに依存しないかゆみ

<かゆみの反応経路>

①表皮に刺激

②表皮細胞

④神経細胞が反応

(TRPV1以外のイオンチャンネル、

TRPA1など)

⑥かゆみが引き起こされる

表皮細胞から放出されるTSLPの評価の説明。三次元培養表皮モデルに、TLR受容体誘導条件:poly(I:C)とLPSを与えた後にサンプル適用し培養。培地側に放出されたTSLPを定量することでかゆみのシグナルを評価することができる。
神経線維と肌のかゆみの関係性を図で示しています。健常肌は、神経線維が真皮にあるが、かゆみが生じる肌では、神経線維が伸長し、表皮にまで伸長する。
神経線維伸長の観察評価の説明。サンプル適応した場合の観察例と、サンプル適応しない(かゆみが生じた肌)場合の蛍光染色画像を比較。サンプル適応した場合では、神経線維の伸長が抑制されており、かゆみの抑制作用が示唆されている。対して、サンプル適応しない場合では、神経線維が伸長しており、緑蛍光(神経線維を表す)のシグナルが強いことが分かる。

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