028 ヘアケア海外展開で失敗しないための、エビデンス戦略
2026.7.13
世界のヘアケア市場は、スキンケアにも引けを取らない熱量とスピードで成長しています。
日本のヘアケア製品も、技術の高さと品質の良さで、海外市場でも大ヒットするなど注目が集まっていると感じます。
しかし、国内でヒットした「優れた処方」であっても、いざ海外市場へ展開するとなると、環境や髪質の違いから技術的課題に直面されるケースも多いのではないでしょうか?
本コラムでは、現地でのヘアケア評価の重要性や、当社でご案内できるヘアケア評価の特徴ご紹介いたします。
各国で異なる水質と髪質
ご存じの通り、日本の水は軟水ですが、欧米や中国などは硬水地域が多くを占めます 。国内の軟水環境で最適化されたアミノ酸系などの優れた処方が、現地の硬水成分の影響を受け、本来のパフォーマンス(泡立ちや質感など)を発揮しきれなくなるといった懸念も生じてきます。
また、髪質における人種差も無視できない要素です。アジア人、欧米人、アフリカ系では、毛髪の断面形状やキューティクルの厚み、水分保持力が大きく異なるため、日本人の髪をベースに設計された処方が、現地ユーザーにそのまま受け入れられるかどうかの判断は非常に難しいところかと思います。
だからこそ、発売前に、ターゲット市場の環境や人を対象にした製品評価を取り入れることは、
「国内では評価された処方なのに、海外ではユーザーの反応がイマイチ…」
といったミスマッチを戦略的に回避する、有効なアプローチになるのではないでしょうか。
ヒトに対するヘアケア評価の特徴
当社からご案内できるヒトに対するヘアケア評価の特徴をご紹介します。
ヒトに対する評価では、ヘアケアに関する様々なパラメータに対して機器測定や官能評価が実施できます。
<測定項目例>
- シャンプー:泡立ち、洗浄感、すすぎやすさ、滑りやすさ、柔らかさ
- インバストリートメント:すすぎやすさ、滑りやすさ、柔らかさ
- アウトバストリートメント:すべりやすさ、伸びやすさ、櫛どおり、なめらかさ
- 全製品:ボリューム、うねり、ツヤ、まとまり、残留感、しっとり感、頭皮の紅斑、フケ 等
ハーフヘッド法による比較
機器測定や官能評価は基本的に、『ハーフヘッド法』を用いて実施します。
ハーフヘッド法とは、1人の被験者の髪をセンターラインで分けて、左右異なるサンプルを適用し、その差を比較する手法です。この手法を用いることで、「個人差」による影響を排除することができます。また、専用の訓練を受け認定された美容師により左右の仕上がりの優劣を二者択一で厳密に判定(左右選択式の一対比較法)するため、主観やバイアスを排除した、繊細かつ科学的なエビデンスの取得が可能です。
水質を調整できる洗髪台
流水量、温度を統一し、各地域の水質を再現した給水調整機能を備えた洗髪台を完備しています。これにより、前述した地域差による使用感や仕上がりの差を事前検証できます。また、この調整機能を備えた洗髪台を8台完備しているため、通常であれば長期間を要するサロン評価や大規模なヒト試験も、圧倒的なスピード感で効率的に実施できます。
太陽光シミュレーター
髪のツヤ評価用に太陽光を再現した照明設備も備えています。
毛束評価の特徴
毛束を使ったin vitro評価も実施可能です。
毛束の評価では、タイプⅠ・Ⅱ(直毛)、タイプⅢ(波状毛)、タイプⅣ(巻き毛)、タイプⅤ・Ⅵ・Ⅷ(縮毛・コイリーヘア)まであらゆる毛髪分類を対象に試験ができ※、グローバル展開を見据えたデータ取得が可能です。
※評価項目によって、選択できる毛髪タイプが異なります。
<測定項目例>
- 熱ダメージ保護
- 水分量(保湿性)
- カラー退色
- 日焼け防止、紫外線からの保護
- キューティクル修復、バリア機能改善
海外展開を狙うヘアケア製品評価も、ニコダームリサーチにお任せください。
上記の評価は、ブラジルにある提携試験機関にて実施しております。この試験機関の特徴は、70か国以上の国と地域に拠点があり、複数のラボで、ヒト試験だけでも年間約7,000件を実施するなど、グローバルな知見があり、大規模試験が実施可能な点です。
日本のヘアケアメーカー様に向けて、グローバル展開をされる際に、国内では取得しにくい現地の臨床データを、効率的に取得する方法をご提案いたします。
貴社のヘアケア製品にて、グローバル展開に役立つバックデータ取得をご検討の際は、ぜひお気軽にお問合せください。



