018 消費者との信頼を築く、RIPTで「毎日使える」ことの科学的証明
2025.12.11
本日は、ニーズと重要度が増すヒトRIPT試験を取り上げます。
RIPTの試験内容に加え、時間が掛かるRIPTだからこそ重要となる、開発を滞らせない当社の受託スケジュールについてもご紹介します。
RIPTとは?
RIPTは、Repeated Insult Patch Testの略称です。
サンプルの反復貼付後、再度単回貼付させる事により生じる皮膚反応(アレルギー反応や累積刺激性の有無)を評価する試験です。
RIPTを実施し、陰性が確認できると「アレルギーテスト済」の表記をすることができます※。
※表記は一例です。製品への表示には、「キャッチフレーズにしない」「近傍にデメリット表示をする(例:すべの方に刺激が無いということではありません)」等のルールがあります。詳しくは化粧品等の適正広告ガイドライン(化粧品工業連合会)をご確認ください。
パッチテストだけでは足りない? RIPTの必要性
化粧品・医薬部外品の市場において、製品の安全性を確保し、それを証明するプロセスは企業の必須要件です。現在、皮膚の安全性評価では、パッチテストでの単回使用の刺激性の確認に加え、RIPTでの反復使用による累積刺激性を組み合わせて確認する方法が、業界標準となりつつあります。
近年、高機能なスキンケアのニーズが高まる一方で、高機能製品の肌への過度な刺激を躊躇するユーザーもおり、低刺激で敏感肌でも使いやすいダーマコスメティックブランドが注目されるなど※、消費者の安全性志向も一層高まっています。
化粧品、スキンケアは毎日使用します。だからこそ、反復・長期使用を想定した安全性の確認を行うことは、販売企業様が社会的責任を果たす明確な証となり、消費者との信頼構築に繋がります。
※出所 Euromonitor International「Beauty and Personal Care in Japan May 2025」
RIPTの試験内容
RIPTは、パッチテストと比べて時間が掛かります。
試験方法は、上背部の外観上正常な部分に、サンプルを24時間または48時間閉塞(半閉塞)適用し、計9回繰り返します(3週間)。連続貼付から2週間後に、再度サンプルを24時間または48時間閉塞貼付します。
判定は、サンプル除去後、1時間後・24時間後・48時間後など数回に分けて皮膚状態を観察し、アレルギー反応が無いかを確認します。
一般的なパッチテストのサンプル貼付時間は、24時間ですので、パッチテストと比べてRIPTは試験に時間が掛かることが分かります。
ニコダームリサーチのRIPTは月4回の定期実施でスムーズに試験開始!
当社では、確かな実績を持つ国内外の試験機関と提携し、RIPTを月に4回以上の豊富なスケジュールで受託しております。
前段でご説明した通り、RIPTは、試験期間と準備に時間を要する評価です。だからこそ、お客様の「必要なタイミング」ですぐ試験にご案内できる体制は、新製品開発を滞らせないための重要なポイントだと考えています。
※実施スケジュールは随時更新しております
ヒトに対する安全性評価なら、当社にお任せください。
当社は、主に化粧品や美容機器などを中心に、皮膚に対する安全性や有用性評価を各種受託しております。国内外の試験機関と提携しており、試験スケジュールや実施内容など、お客様の目的に応じて柔軟に対応させていただいております。
ヒトに対する安全性評価をご検討中でしたら、ぜひお気軽にお問合せください。



