皮膚を知り尽くしているから、できること。

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摘出後数時間の皮膚を使った“透過性”と“代謝産物”の評価

(マイクロダイアリシス法を用いた ex vivo 評価)

2024.11.1

マイクロダイアリシス法とは?

微小透析法とも言います。

ごく細いマイクロプローブ内に測定用の液体(灌流液・かんりゅうえき)を循環させ、プローブの外側から内側へ物質が移動する際の灌流液を定量し、物質の濃度を連続測定する評価手法です。

化粧品原料開発への応用

摘出皮膚を用いて、マイクロダイアリシス法を活用することで、化粧品や医薬品の皮膚への作用や透過性  の評価へ応用することができます。

摘出後数時間以内のフレッシュな摘出皮膚を用いることで、ヒト皮膚とほぼ同じ状態(角層バリア機能が働く状態)で試験サンプルが皮膚へ与える作用を検証できます。また、強い刺激を与える等の条件での試験も実現できます。

 

しかし、日本国内では新鮮な摘出皮膚を安定的に入手することが難しいです。

そこで当社では、美容整形先進国のフランスの評価機関と業務提携し、安定的に摘出皮膚を用いた評価を受託しています。(詳しくはこちら

おすすめの活用方法

刺激性が不明の試験サンプルの有用性評価に苦労されたご経験はありませんか?

 

化粧品においては、浸透性と同時に代謝産物の定量評価ができる点が最大のメリットです。美容機器などの電気刺激による、透過性(浸透性) の変化や皮膚への作用を評価するのにも活用できます。

 

またこの評価では、真皮までの浸透性も確認することができるため、医薬品原料・製剤の投与後の経時変化を観察するなど、基礎研究にもお役立ていただけます。

試験のご依頼はこちら

当社では、開発段階や、目的に応じて適切な評価手法をご提案しております。

試験条件やプランも個々の案件によって、設計いたします。

ご検討中の化粧品原料・製品でのエビデンスデータ取得・評価がありましたら、お気軽にお問合せください。

関連試験

皮膚透過性(経皮吸収性)試験:成分がどの程度皮膚に浸透しているかを評価

パスウェイ解析:摘出皮膚を用いて、タンパク質解析から皮膚機能のメカニズムをシミュレーション