皮膚を知り尽くしているから、できること。

ニュースレターVol.55 (2014年1月31日)

<簡易版育毛試験>

 

早いもので2014年もあっという間に最初の1カ月が過ぎようとしています。冬まっただ中の現在はヒト試験のピークの時期でもあり、ありがたいことに試験のお問い合わせも多数いただいております。

さて、今回はNDRにて新たに導入したました、独VISIOMED社の毛髪診断システムmicroDERM®を用いた簡易版育毛試験のご紹介をしたいと思います。ヒトボランティアによる育毛試験を実施する場合、フォトトリコグラムという手法を用います。これは頭髪の一部(約1cm四方)を刈毛し、マイクロスコープで拡大画像を撮影し、撮影画像から画像解析によって毛髪の直径や成長速度、成長期毛率を算出していく方法です。画像解析は熟練したスタッフが手作業で行いますので非常に精度の高いデータを得ることができますが、その反面、どうしても解析作業に時間やコストがかかってしまうデメリットがありました。

microDERM®は毛髪の拡大画像の画像解析の部分を自動的に行い、解析エリア内の毛髪の密度、長さ、直径などの情報を短時間で得ることができます。フォトトリコグラムで使用する約8mm四方にあたる解析エリア中には通常100本以上の毛髪がありますので、手作業の解析にはかなりの時間が必要となりますが、microDERM®での解析ではこれに比べるとずっと短い時間での解析が可能になります。

ただし、直径や長さの精密なデータが欲しいという場合には、やはり手作業の解析の方にアドバンテージがあります。ですので、どちらが良いというものではなく、試験の目的に応じてmicroDERM®を使用するか、手作業でのフォトトリコグラムを使用するかの選択肢が増えると考えていただければ良いかと思います。適切な試験系をご提案させていただきますので、育毛試験をご検討の際は是非ご相談ください。

 

 

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