皮膚を知り尽くしているから、できること。

光毒性試験

3T3-NR法:OECDガイドライン準拠

OECDガイドライン(OECD TG 432)として認可されたBalb/c 3T3細胞を用いたin vitro試験法による光毒性試験を実施します。

概要

Balb/c 3T3細胞を96穴プレートに2枚播種し、24時間培養する。所定濃度の試料を含むハンクス緩衝液(HBSS)にて1時間培養した後、プレート1枚には5 J/cm2 UVAを照射し、もう1枚には遮光下同一条件にて放置する。陽性対照としてChlorpromazine(CPZ)を行い、試験の成立の有無を確認する。上記培地を添加し、24時間培養後、ニュートラルレッド取り込み法にて細胞毒性発現濃度を評価する。


判定基準:試験検体の光毒性の有無は、Photo irritation factor(PIF)あるいはMean photo effect (MPE)より評価する。なお光毒性の判定は、各IC50値より PIFが決定できた場合はPIFを用いて、PIFが決定できない場合はMPEを用いて、下記の判定基準により光毒性の判定を行う。


※PIF = IC50 (-Irr) / IC50 (+Irr)

(PIF:試験試料の非照射細胞(-Irr)および照射細胞(+Irr)それぞれの50 %細胞毒性濃度(IC50)より算出する因子)
※MPE (mean photo effect):UV非照射およびUV照射細胞それぞれのresponse curvesより数学的分析に基づき算出される新規基準

 

【光毒性の判定】

PIF<2   or           MPE<0.1      陰性

2<PIF<5 or    0.1<MPE<0.15   疑陽性

5<PIF   or   0.15<MPE            陽性