角層診断
特徴
テープストリッピングにより採取した角層の状態を観察することで、皮膚のターンオーバーに関する様々な情報を読み取ることができます。
試験概要
角層細胞の染色画像の画像解析により、角化亢進度や不全角化度を評価します。
肌荒れの指標として用いることができます。
試験例


角化亢進度(細胞面積、多重剥離度、有核細胞率)
染色した角層細胞より、下記のパラメーターの測定が可能です。
細胞面積
ターンオーバーが不十分だと、角層細胞は十分に分化が進まない、すなわち小さいまま皮膚表面に現れます。
多重剥離度
荒れた肌では、一度のテープストリッピングで何層もの角層が剥がれる多重剥離が起こります。
有核細胞率
通常表皮細胞が角化する過程で細胞核は脱核しますが、ターンオーバーが正常に行われないと核を残したままの細胞が観察されます。
不全角化度(SH基残存率)
ターンオーバーが正常に行われないと、角層細胞にSH基が多く残存します。
これを染色することにより、不全角化の指標として用いることができます。