保湿・バリア機能 in vitro
特徴
皮膚の乾燥は、様々な肌トラブルの原因となります。
保湿を担う因子には、表皮バリア機能および天然保湿因子(NMF) 成分による水分保持機能によって制御されており、これらの因子は、紫外線、乾燥、ストレスなどの外部および内部刺激により低下することが知られています。
これらの因子の低下を抑える作用をもつ素材は、保湿効果が期待されます。
概要
フィラグリンドットブロッティング法を用いた評価
NMF成分のもととなるフィラグリンタンパク量を、免疫抗体法のひとつであるフィラグリンドットブロッティング法にて検出します。

※グラフはイメージです実際の測定結果と一致しない場合があります。
タイトジャンクションと周辺タンパクの定量評価
皮膚においてバリア機能は、外界からの異物侵入や刺激を防御するために、非常に重要な機能と言われています。レンガとモルタルで例えられる角層は第一のバリア、そして近年表皮顆粒層第2層に発現するタイトジャンクション (Tight Junction, TJ) が第二のバリアとして非常に注目されています。
三次元培養表皮モデルを用いた免疫染色によって、タイトジャンクション構成タンパク質(OCLN, CLDN, ZO-1など) の産生量の変化を評価します。

三次元培養表皮モデルを用いた水分量測定

SkinEthic™ RHEに試験試料を塗布し、角層膜厚水分計を使って水分量を測ります。
専用プローブで測定するため、培地や空気中の蒸発による水分に影響されません。
同じモデルを使って、効能ポテンシャル評価やセラミド、シワ、シミに関連する因子を測ることも可能です。
