皮膚を知り尽くしているから、できること。

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開発原料の価値を高める、DNAマイクロアレイの活用 

 

2025.4.30

今回のコラムでは、化粧品原料開発におけるDNAマイクロアレイの活用についてご紹介します。

 

化粧品原料開発において、このような課題をお持ちではありませんか? 

  • 高い実感への期待に応える原料開発をしたい
  • 既存原料から他の有用性が見いだせないか
  • 新規でイチから原料開発する時間がない

 

常に新しい技術や機能が消費者から求められている化粧品市場。

じっくり時間をかけて開発できない場面もあることかと思います。

 

 


上記のような課題解決のために、ニコダームリサーチはDNAマイクロアレイの活用をご提案します!

活用例①:新規原料の開発に

化粧品原料を新規開発する際、大きく以下の2パターンで進んでいくことが多いかと思います。

  • 有用性から原料を探索:トレンドになりそうな有用性を選択し、その有用性を持ちそうな原料を探索する。
  • 原料から有用性を探索:廃棄物や特産品等、既に開発原料は決まっており、その原料が持つ有用性を探索する。

 

後者(原料から有用性を探索)の場合、本来は有用性の有無を一つひとつ確認するため、相当の時間と費用がかかります。

しかし、DNAマイクロアレイを活用すると、一度に原料が持つ有用性ポテンシャルを網羅的に解析できるため、リードタイムの圧縮が可能です。

 

※過去配信コラム「009_食品素材の化粧品としての魅力を引き出すために」もぜひご覧ください。


活用例②:既存原料の再開発に

既存原料の再開発として身近な例を挙げると、美白有効成分であったナイアシンアミドが、後にシワ改善有効成分としても承認された事例があります。

既に市場に出回っている化粧品原料も、実はまだ知られていない有用性を秘めているかもしれません。

また、既存原料の再開発は、新規原料開発と違って安全性データの取得を省略できる可能性が高いため、開発コストとリードタイムを効率的に節約できます。


DNAマイクロアレイを活用することで、新しい有用性をより効率的に、より早く見いだせる可能性があります。

化粧品原料の有用性ポテンシャル評価 

DNAマイクロアレイは、単層表皮細胞または三次元培養表皮モデルに試験サンプルを適用して実験をします。

皮膚機能に特化した約 190 の遺伝子の発現変動から、サンプルが持つ有用性ポテンシャルを網羅的に解析できます。

 

この手法により、予想していなかった有用性ポテンシャルが見つかったり、競合品を比較して優位性のある有用性を発見したり、時間の掛かる差別化開発を効率的に進めることができます。(詳しくはこちら

その後の試験・サポートもお任せください

DNAマイクロアレイでは、遺伝子の発現状態を調べることはできますが、タンパク質に関する情報を得ることはできません。

遺伝子発現が変動した項目について、タンパク質が実際に発現し、機能しているのかどうかを調べる必要があります。

ニコダームリサーチは、DNAマイクロアレイ後の評価試験の提案・実施も可能です。

お客様の開発に伴走し、サポートさせていただきますので、お気軽にお問合せください。