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パスウェイ解析ってなに?
2024.11.1
パスウェイ解析ってなに?
パスウェイ解析の“パスウェイ”って何でしょうか?―
Pathwayを翻訳すると「道筋」といった意味で表されます。
パスウェイ解析とは、その言葉の意味通り、試験品を使用することによるタンパク質の発現変動を捉え、その発現が生じた“経路” “道筋”をシミュレーションして、作用機序を解明する評価手法なんだそうです。
化粧品原料開発への応用
皮膚は、タンパク質の相互作用によって、保湿やバリアなど様々な機能を発揮します。
パスウェイ解析は、複雑なメカニズム解析を効率的に実行でき、有効成分がもたらす皮膚機能への作用を解析することができます。
本解析により、有効成分のこれまで知られていなかった新規機能を発見できる可能性や、コンセプト開発の時間を大幅に圧縮することが可能となります。

特徴
● 化粧品素材・原料開発のリードタイムを短縮化!
● 機能的なレベルでのタンパク質解析を行うため、皮膚機能 (保湿・バリア機能、抗酸化作用 等)のメカニズム解析が可能!
● ヒト摘出皮膚を使用し、試験条件(年齢・性別 等)のカスタマイズが可能!
DNAマイクロアレイとの違い
当社では、以前から原料の効果ポテンシャル評価として、DNAマイクロアレイを用いた評価を受託しています。
パスウェイ解析(プロテオミクス解析)とDNAマイクロアレイは、どちらも効果ポテンシャルを網羅的に解析できる評価ですが、それぞれの違いは何でしょうか?
違いを表にまとめました!

*1 納期は試験機関の空き状況によって変動いたします
*2 解析結果をテキストデータで報告します
一番の違いは、評価のターゲットとなるのが、遺伝子なのかタンパク質なのかという点かと思います。
DNAマイクロアレイは、遺伝子を解析するため、肌への作用を確かめるためには、その後in vitro評価やヒトを対象とした評価を行い、検証していくことになります。
対して、パスウェイ解析は遺伝子発現後のタンパク質の産生変動を捉えるため、シミュレーションによって作用機序も解析できる点が大きな利点です。
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当社では、開発段階や、目的に応じて適切な評価手法をご提案しております。
試験条件やプランも個々の案件によって、設計いたします。
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関連試験
DNAマイクロアレイ:遺伝子発現を網羅的に調べるポテンシャル評価