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in vitro/ex vivo/ヒト試験・・それぞれの試験が活躍する場面
2024.11.1
今さら聞けない― in vitro/ex vivo/in vivo って?

「in vitro」は、「試験管内で(の)」という意味を持ちます。
すなわち、in vitro評価試験とは試験管や培養器の中で、素材や原料の作用を、細胞や三次元培養組織モデル等を用いて評価することになります。
逆に「in vivo」は、「生体内で(の)」という意味です。
なので、in vivo評価試験は、ヒトや動物を対象とした評価のことになります。
そして最後に、「ex vivo」。これは「生体外で(の)」という意味の言葉です。ex vivo評価試験はというと、摘出した皮膚や臓器を用いる評価となります。
ここが得意!各試験が活躍する場面
前段では、それぞれの評価試験の違いを見てきました。
では、化粧品開発における各試験の特徴と活用される研究開発のシーンを考えていきます。

in vitro評価
細胞や皮膚モデルに対して、試験試料を添加し、遺伝子発現や機能的なタンパク質の発現や局在、酵素活性などを観察します。それにより目的となる効果が期待できるか、他にどのような効果ポテンシャルが考えられるか等を評価します。
原料や素材の研究開発における基礎検討や、開発の序盤で使われる手法です。
逆に、ヒトでの実効が得られている作用に対して、後からエビデンス解析を行うこともあります。
ヒトに対する評価よりも、比較的短期間で費用的な負担も少なく実施することができます。
当社では、目的とする効果により、下記の試験受託を各種行っております。
in vivo評価(ヒトを対象とした評価)
ヒトを対象とした評価は、被験者(モニター)の実使用に対する評価です。美白や抗シワ、育毛など・・製品を使用することでヒトの肌にどのような作用が現れるかを調べます。
また、製品や原料の安全性を調べるためには、最終的にヒトに対する評価が必要とされます。
当社では、下記の試験受託を行っております。

ex vivo評価
摘出皮膚を用いた評価は、単なる細胞ではなく生体組織として試験ができるため、多くの細胞や組織で相互的におきる現象を含めて観察できるという点で非常に有効です。
また、倫理上ダイレクトにヒトを対象とした試験が実施できない新規素材も適用可能です。
しかしながら、日本国内ではフレッシュな状態で摘出皮膚を入手し、試験に用いる事は困難です。
そのため、摘出皮膚の入手ができる海外の医療機関と提携している試験機関で 評価試験を実施することになります。 当社では、海外の試験機関と多数提携しております。
当社では、下記のような試験の受託を行っています。
エビデンスデータ取得・評価をご検討中でしたら、お気軽にお問合せください。