三次元培養組織モデル
「三次元培養組織モデル」はヒト皮膚や粘膜に構造が似ている人工のモデルです。ヒト皮膚や粘膜の代わりに、化粧品の安全性や有効性の試験に広く使われています。
2013年3月11日より、EU において化粧品および化粧品原料の有用性・安全性評価に動物実験を行うことが禁止されました。日本や米国、ならびに他の国の化粧品業界におきましても、動物実験は廃止される動きが強く、特に欧州、米国を中心に動物実験代替法の開発が盛んに行われております。
ニコダームリサーチにおきましても、設立当初より、動物実験代替法の導入を積極的に行っております。ニコダームリサーチは、フランスの三次元培養組織モデルメーカーであるEPISKIN社と技術提携しており、有用性評価に積極的に三次元培養組織モデルを取り入れております。

EPISKIN社は1992年に設立され、三次元培養組織の開発、 製造における世界のリーダーカンパニーとして活動しています。EPISKIN社のこの分野でのリーダーシップは三次元培養組織の R&Dにおける豊富な経験、高い品質管理システムによる製造、 顧客へ啓蒙活動と実践トレーニングによって裏打ちされています。
EPISKIN社は皮膚腐食性および刺激性評価の認可された試験法を用いて、 REACHとEU化粧品指針第7次改正に準拠したソリューションを提供しています。

三次元培養組織モデルは安全性評価、基礎研究、製品開発、 ドラッグデリバリー研究、製品の効能効果の実証などの観点において 有用な標準ツールとして広く認知されており、動物実験の使用頻度を減少させることにも大きく貢献しています。
現在、数千の化粧品最終製品と100の原料の安全性は、 すでにEPISKIN(エピスキン)とRHEを用いて評価されています。 この2つの再生表皮モデルはin vitroで毒性評価を実施している 世界中の化粧品会社、受託試験会社、研究機関へ提供されています。
三次元培養組織表皮モデル ラインナップ
EPISKIN™を用いた代替法は、OECDにおいて皮膚一次刺激性試験の代替法として世界で初めて認証されました。
ポリカーボネートフィルター上で培養して作製されています。
SkinEthic™ RHEを用いた代替法は、OECDにおいて皮膚一次刺激性試験の代替法として世界で初めて認証されました。
受託試験:SkinEthic™ RHE(エピスキン)を用いた皮膚一次刺激性試験 など
種々のサイトカインだけでなく、紫外線の照射によってもメラニン産生が誘導されるモデルです。
表皮層、真皮層がそれぞれ表皮真皮接合部でつながったヒト皮膚全層を構成しています。
三次元培養組織粘膜モデル ラインナップ
SkinEthic™ HCEを用いた眼刺激性試験ではウサギ角膜上皮細胞(SIRC)を用いた単層培養系で評価が困難であった難溶性試料の眼刺激性評価が可能です。
再生ヒト歯肉上皮モデルであるSkinEthic HGE™は、ヒト歯肉上皮にきわめて類似した組織的形態をしております。オーラルケア用品、歯科材料の刺激性評価などに使用できます。
再生ヒト口腔粘膜上皮モデルであるSkinEthic™ HOEは、ヒト口腔粘膜上皮にきわめて類似した組織的形態をしております。オーラルケア用品、歯科材料の刺激性評価や抗炎症評価などに使用できます。
再生ヒト膣粘膜上皮モデルであるSkinEthic™ HVEは、ヒト膣粘膜上皮にきわめて類似した組織的形態をしております。入浴剤、ボディーソープ、婦人衛生用品の刺激性評、抗生物質や抗ウイルス剤の細菌やウイルスへの付着性のスクリーニングなどに使用できます。